2011.10.24
INTERVIEW 002:
HASH BROWNS
リアルな今の気分を巧みに表現したクリエーションで注目を集める<HASH BROWNS>。その世界観を創出する木山さん&瀬川さん(MEAN MACHINE TEAM)に話を伺いました。
出発点はド真ん中のアメカジ
ーまず始めに、改めて<HASH BROWNS>とはどういうブランドなのかという部分から教えてください。
木山明久さん(以下木山さん):一口にアメカジといっても多種多様な要素があるとは思いますが、その中でもド真ん中のものが昔から好きなんです。そこからは原体験など含めて離れられないといいますか…。とはいえ、年齢も時代も変わる中で、そこだけに縛られてしまうのも勿体ないし面白くない。いわゆるトレンドだったり、東京の空気感だったりを過不足なく落とし込みたいなっていうのは前提としてありますよね。
瀬川修さん(以下瀬川さん):<HASH BROWNS>って、モノとして見た時だけでなく、触ってみたり袖を通してみるとより深く分かっていただけると思うんです。あの時代のアメリカが好きな連中が作っているんだなっていう部分は。
ー確かに、それは安易な模倣ではなく、本質的な憧れが根底にあると醸し出てくるものですしね。逆にビューティ&ユースというとどんなイメージでしょうか?
木山さん: 日本のショップって海外にはない独特の雰囲気があって、特にビューティ&ユースはセレクトしているブランドのチョイスがいい塩梅かと。何というかB&Yマナーに沿ったアイテムがオリジナルも仕入れも上手に並んでいる印象です。
瀬川さん:早いから偉い、高感度だという部分も大事かとは思うのですが、ビューティ&ユースの場合はトーン&マナーに合わせてブランドと共に成長していこうとする意思が見える気がします。お互いに補完しながら、長いスパンで浸透できる感じは作り手としても嬉しいので。
意図的に作らなくても独特の空気は出るもの。
ーバランスの話が出ましたが、実際に店頭で感じるものとしては如何でしょう?
瀬川さん: スマートですよね。売れ筋だけを並べておけばいいという下品な店ではないというか…。間口の広いオリジナルとコアな仕入れ品がケンカせずに並列で並んでいるので。
木山さん:僕らのブランドも、そのままズバリなアメカジじゃないので、足し引きのバランスは大事にしています。どうせなら本物を感じる仕上がりにしたいので、どこまで思い入れを投影するかが難しい部分でもありますけど。

こちらはベースボールシャツをベースに、寄せ書きされたメッセージを全面にプリントしたユニークなシャツ。
ーあの時代を通ってきている人は確実に喜ぶような匂いを<HASH BROWNS>からは感じます。
瀬川さん: ありがとうございます。作り手が好きなモノって、やっぱり自然に出るものですからね。
木山さん: それが前面に出すぎないような感覚をブラッシュアップし続ける作業は必要です。押し付けにならないよう、我々が好きな要素をご紹介するような感覚なんです。
本当のアメリカンカジュアルを追求。

来季のアイテムをチラ見せ。ニューヨークを感じる意匠がさり気なく組み込まれている。
ー広義的な意味でアメカジって難しいジャンルかと思うのですが、どのように捕らえていますか?
瀬川さん:肥大化した言葉になっていますよね。やりすぎるとコスプレになってしまう側面もありますから。ジャンルとしては幅が広すぎて一口には言い切れないです。
木山さん:リーバイス501にネルシャツでスウェットみたいなステレオタイプのアメカジなんて実在しないんじゃないかっていう…。かつてアメリカに行って分かったのは「コルテッツ履いてる奴なんていねえじゃん?」でしたし。
ー線引きのセンスも千差万別かと。
瀬川さん:そういったところで言いますと、僕らはニューヨークが好きなんですよね。ニューヨークには本当のアメカジがあると思うので。
木山さん:アメリカンスポーツもの、メジャー過ぎない時代のものをデザインに投影したりします。ニューヨークって行く人によって得れるものが違う街だという印象があって、ニューヨーカーは今のアメリカンカジュアルを表現しているんじゃないかなと。プロダクトを生み出す過程で「ニューヨークっぽいね」っていう言葉は頻出してます。
瀬川さん:そもそも、アメカジって単語が難しいですからね。だから一括りでアメカジっていうのでは表現しきれない。今のリアルなアメリカンカジュアルという意味ではアメカジなんですけど。
木山さん:いわゆる「好きな食べ物は厚切りハム」と言い切っても違和感ないような、コテコテのアメカジ好きなイメージではないんです。ただ、だからこそ、そこが好きで通ってきたからこそ表現できるものを今後も続けていきたいですね。

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HASH BROWNS
“To not be inflexible、To not let logic dictate、To live life freely”
(決め過ぎず、常識にとらわれない、自由なライフスタイルから生まれるモノ)
2008年にスタートしたブランド。アメリカのストリートカルチャーをベースに常に身近なデイリーウェアやグッズを、TOKYOというフィルターを通してアップデートしている。
デザインは木山明久、瀬川修からなる”MEAN MACHINE TEAM”が担当。