2011.10.07

INTERVIEW 001:

nonnative

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満を持してビューティ&ユースでの取り扱いが始まった<nonnative>。その矜持や今後の展望などを、バイヤーの鷲頭がデザイナーである藤井さんにインタビューしました。旧知の仲だからこそ語れる対談は必見です。

プロダクトが持つ「分かってる感」を伝えたい。

バイヤー鷲頭直樹(以下鷲頭):この度、ついに<nonnative>を本格的に展開することとなりましたが、今までビューティ&ユースに対してどんなイメージを持たれてました?  

藤井隆行さん(以下藤井さん):最初はやはりユナイテッドアローズのセカンドラインという印象でしたね。でも実際に店頭へ足を運んでみると、実にコアな仕入れ商材だったり、どこよりも早い提案があったりとかで、リアルな洋服が実は結構あるなって感じですね。意図的なのかどうなのか分かりませんが、そういった部分は世間的にもあまりイメージとして浸透してない感じはします。  

鷲頭:我々が世界中でバイイングしてくるアイテムやディレクター(松本)が作るオリジナルは、一見するとキャッチーでなかったりして、伝え切れてないのかも知れません。ビューティ&ユースのテーマでもあるトラディショナルマインドと自由な発想は、突拍子もないものではないですから。ただ、だからこそ<nonnative>との親和性は高いのかな、と考えているんです。  

藤井さん:と、言いますと?  

鷲頭:<nonnative>の服も殊更ディテールを喧伝したりせず、実にベーシックなものをアップデイトしているからです。それって90年代のミクスチャー感覚を通ってきた者が持つ空気が、自然とプロダクトに反映されているからだと思うんですよ。  

藤井さん:そうですね。DJ感覚というか、何でもありの中で自分の好きなスタイルを各々が確立してきた時期でしたし。ビューティ&ユースもディレクターの方が同世代ということもあり、通ってきたものが近いですよね。決して懐古趣味に陥るのではなく、審美眼を養ってきた人たちだからこその「分かってる感」がシンクロするんでしょうね。

フラストレーションを解消するプロダクトを。

鷲頭:例えば<Gramicci>のパンツをこの時代に持ってくるというのは、前述の時代を経た人間だからこそだと思うんです。本格的なクライミングパンツの開祖をファッションとして昇華させたというか...。  

藤井さん:手前味噌ながら、パンツのシルエットに関しては長い年月をかけて熟成してきた自負がありますから。その<Gramicci>にしても「昔は良かった」と言ってそのまんまを持ってきても受け入れてもらえないでしょうし、何より格好良くない。ここのワタリが太いなとかウエストがしっくりこないなとか、オリジナルのままだと今の気分に合わないんですよね。

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先シーズン即完売となったモデルの素材をコーディロイに変えてリリース。ビューティ&ユースでは別注カラー(ブラック、ベージュ)を展開します。  

鷲頭:モディファイとかモダナイズドとかいう単語ではない、オリジナルに対するリスペクトがある作り手からの提案だと思います。  

藤井さん:落とし込みの方法は変えていく必要があると考えました。フラストレーションを解消したいな、というのがそもそもの考えでもあります。旧タグを使ったり、アメリカでサンプル作らしたけど品質に納得ができなくて日本で縫製したりとか、個人的な思い入れも投影していますね。  

鷲頭:今回はビューティ&ユースのエクスクルーシブカラーのコーディロイを仕込ませてもらいました。素材を乗せ換えるだけでここまで印象が変わるパンツも珍しいですよ。

藤井さん:ビューティ&ユースのテーマカラーでもあるブラックは、vendor(※直営店)よりも売り場で映えると思います。

今後の展開もどうなっていくのか楽しみ。

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PROFILE:鷲頭直樹(わしずなおき) ビューティ&ユースのチーフバイヤー。国内外のブランドに精通。モノとしてだけでなく、トータルのスタイルを加味したバイイングを心がける。  

鷲頭:スペシャルアイテムの仕込みも含め、これからの我々との絡みはどう考えてますか?

藤井さん:やはり昔から付き合いのある鷲頭さんがバイヤーだからっていう部分も正直ありますからね。やりたい事を感覚で共有できるというか。その流れで臨機応変に何かご提案ができれば良いかと。  

鷲頭:今回、公園通り店だけでの展開をするのも、まずは世界観の浸透と濃い部分を構築したいという考えがありましたしね。

藤井さん:変な話かもですが、公園通り店って名前の響きが良いですよね。渋谷店ではないっていう。セレクトショップとしての歴史も基盤もあるので、どう<nonnative>を表現してくれるのか楽しみです。

鷲頭:実際の公園通り店にはどんな印象を持ってますか?  

藤井さん:ニューヨークのショップっぽいというか濃い感じがしますね。あの規模感なのにコアな部分が感じられるのはサスガだと。

鷲頭:あそこを基点に徐々に濃い部分を波及させていければと考えています。

藤井さん:僕もビューティ&ユースと<nonnative>がどんな化学反応を起こしていくのか、とても楽しみにしています。 


 

藤井隆行(ふじい たかゆき)

profile

藤井隆行(ふじい たかゆき)

いくつかのショップでの販売員職を経て、1999年にサーフェン智氏がスタートさせた<nonnative>のデザイナーに就任。
9月17日(土)には名古屋にフラッグシップショップであるvendorの2号店もオープン予定。1976年生まれ。

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